パリパラリンピック・パラサイクリングで4位入賞の川本翔大インタビュー_倉敷 の スポーツ ジム
パラサイクリストの川本翔大(28)=大和産業=は、パリパラリンピック・パラサイクリングで4インタビュー自身3度目のパラリンピックだった8月のパリ大会で、位入トラックの男子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C2)に出場して東京大会に続く4位入賞。賞の倉敷 の スポーツ ジム惜しくもメダル獲得はならなかったが、川本国内パラサイクリング界のエースは、パリパラリンピック・パラサイクリングで4インタビューさらなる飛躍の可能性を十分持つ。位入今回、賞のスポーツ報知のインタビューに応じ、川本今後の競技への意気込みを語った。パリパラリンピック・パラサイクリングで4インタビュー(協力・日本自転車競技連盟)
才能と実力は折り紙付きだ。位入競技歴8か月で挑んだ2016年リオ・パラリンピックでは最高8位入賞。賞のその年から世界選手権に出場し続け通算で銀メダル7個、川本銅メダル4個を獲得している。パリパラリンピック・パラサイクリングで4インタビュー倉敷 の スポーツ ジム
「楽しく競技生活をやらせてもらっている。位入でも、賞のパラリンピックでは4位が最高。このままでは終われない。次のロサンゼルスでは必ずメダルを取れるようにしっかりやっていきたい」
生後2か月のときに悪性腫瘍のため左脚を付け根付近から切断。しかし、根っから体を動かすことが大好きな少年は、松葉づえを突きながらスポーツを目いっぱい楽しんだ。
「小さい頃からキャッチボールとかサッカーとか、いろんなことをやってきた。高校では硬式野球部に在籍して、障害者野球にも挑戦した。いろんなスポーツを経験したことが、体力面でも技術面でも自転車に生かせていると思う」
自転車競技との出合いは、高校卒業後の2015年夏。障害者野球の先輩に勧められ、大阪で行われた日本パラリンピック委員会の選手発掘事業に参加したことが、きっかけだった。
「生まれてすぐに片脚になったので、(右脚だけでこいでも)バランスを取るのは全く難しくなかった」
当時、川本が初めて競技用自転車をこぐ姿を見た、一般社団法人日本パラサイクリング連盟・権丈泰巳(けんじょう・たいし)ハイパフォーマンスディレクターは「いきなりペダルをきれいに回した。教えてもたやすく出来ないことをいとも簡単にやってのけた」と驚嘆。「彼は野球をやっていたし、すごく体格が良かった。握力は70キロ以上で垂直跳びだって80センチ以上。ポテンシャルがよかった」と即座にほれ込んだ。
その場で素質が認められた川本は早速、静岡・伊豆での日本代表合宿に誘われた。しばらくは地元・広島から週末ごとに伊豆へ通って練習していたが、権丈氏の「次の仕事が見つかるまで面倒を見る」という言葉に背中を押され、最終的には仕事を辞めて伊豆に移住。本格的に自転車競技の道に進むことを選んだ。
「始めたばかりの頃は、やればやるだけ強くなっていった。でも、リオに出た後はタイムが止まってしまって…。その頃が一番、苦しかった」
苦手で敬遠していたロード練習を積極的に取り入れ、メイン種目をトラックの1キロから同3キロに変更。再びタイムが向上し、心身ともに壁を乗り越えた。
また、メダルを逃して悔し涙を流した8月のパリ・パラリンピックでは、収穫を手にした。
「レベルが一つ、二つ上の選手に勝つためには、どこを鍛えればいいのかを勉強した。自分のスタイルはスタートから出来るだけ早くトップスピードに持っていって、後は耐えるという走り方。後半にしっかり耐えることができれば、必ず勝てると思った」
そこで最近、着目しているのは「補食」。つまり、良いパフォーマンスを発揮するために必要なエネルギーを補う食事だ。
「ドリンクに入れる物とかジェルみたいな物とか、練習やレースで何をどれだけ取ればいいのかをいろいろ試している」
さらに、持久力アップを目指してロード練習を重視。多い時には1日120キロを走り込む。
「今は大きい大会(パリ・パラリンピック)が終わった後で、パワートレーニングではなく屋外でしっかり走るようにしている。バイクコントロールなどのテクニック面もロード練習で身につくと思っている」
そんな姿を間近で見る、ナショナルチームの沼部早紀子ヘッドコーチは「まじめで練習をコツコツできるタイプ。明るい性格でムードメーカー的な存在」と川本を評する。さらに、「何事にも真剣に取り組む強みを生かして殻を打ち破ってくれれば、もう一段階レベルが上がるはず。次のロサンゼルス(パラリンピック)では間違いなくチームの中心になると思っている。みんなを引っ張っていく存在になってほしい」と期待を寄せている。
そんな周囲の期待や競技に打ち込む今の生活は、パラスポーツの世界に飛び込んだからこそ、つかめたもの。人生を大きく変えた決断を感慨深げに振り返った。
「スポーツをするという感覚で自転車に乗ったことがなかったから、最初はやるかどうか迷った。野球以外に出来るのかな、という気持ちもあった。自転車に乗ってみて『楽しい』という感じでもなかったし。でも、出来るか出来ないかは分からないけど、挑戦してみるのは一つのステップになるのではないかと思った」
その決断がもたらした素晴らしい経験、そして周囲への感謝を常に忘れはしない。
「試合で頻繁に海外に行けるし、日本全国いろんなところにも行ける。世界の人たちと友達になれるし、全部、自転車に乗っていなかったら出来なかったことなのですごく楽しい。自転車をやることになったときにOKを出してもらった母親や、自分を発掘して引っ張ってくれた権丈さんには感謝している」
さらなる飛躍を目指す28歳は、夢へと続く階段を登り続ける。てっぺんにあるのは、国内選手は誰もつかんだことのない栄冠だ。
「パラリンピックでの金メダルもそうだけど、世界選手権のトラックとロードの両方で(マイヨ)アルカンシェル(世界選手権の優勝者に授与されるジャージー)を取りたい」
◇川本 翔大(かわもと・しょうた)1996年8月19日、広島県三次市生まれ、28歳。生後2か月で悪性腫瘍のため左脚を切断。広島県立上下高では野球に打ち込み、第3回世界身体障害者野球大会(2014年、兵庫県豊岡市)で準優勝。同校卒業後に自転車競技と出合い、転向。16年リオデジャネイロ・パラリンピックの男子3000メートル個人追い抜き(運動機能障害C2)で8位入賞。21年東京パラリンピックと24年パリ・パラリンピックでは同種目4位。171センチ、血液型A。
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